建築コラムvol.2「リフォームの前に押さえておきたいポイントとは?」
リフォームの前に押さえておきたいポイントは、まず、目的を明確にすることが重要です。
何を満たしたいのか、何が不便なのか、それによってどのような変更が必要なのかを理解すること
が、成功の第一歩です。これは、例えば、水回り設備の更新、収納スペースの追加、デザインの変
更、断熱などのエネルギー効率の向上など、さまざまな要因によって異なります。
次に、予算をしっかりと考えることが大切です。リフォームは、工事を始めてみたら、木部が腐
食していたり、構造上の問題があったり、雨漏れや水漏れをしていた等、予期せぬ費用がかかる可
能性がありますので、余裕を持った予算設定を心掛けましょう。合わせて、出来るだけ詳細な見積
もりを取り、必要な工事や商材や素材のコストを正確に把握することも重要です。
また、信頼できる専門家とのコミュニケーションも欠かせません。建築士(設計士やデザイナー、
コーディネーターなど)やリフォーム業者との相談によって、アイデアの具体化や計画の実現可能性
を確認できます。プロの専門知識と経験は、リフォームの成功への道を示してくれます。
さらに、リフォーム工事のスケジュールを考慮することも大切です。計画が長引くと、普段の生活が
不便になったり、ストレスが増える可能性があります。工事の期間やタイミングを適切に決め、家族
や生活への影響を最小限に抑えることもポイントです。
そして、デザインや素材の選択についても慎重に検討することが肝要です。耐久性、メンテナンス
のしやすさ、将来の価値などを考慮して、最適な選択をすることが重要です。
最後に、法的な規制や許可についても確認しておきましょう。リフォーム工事には、例えば景観計
画など、地域ごとの基準や法的な規制がありますので、それらを遵守することが必要です。特に増改
築の際や外観を変えたり、壁を抜くなど建物の構造に影響を及ぼす可能性がある時は、専門家と良く
相談し工事を進めましょう。
リフォームは新たな魅力を取り入れる素晴らしいチャンスですが、計画と準備を怠らず、慎重に進
めることが成功への近道です。自分の希望やニーズを的確に把握し、専門家との協力を得ながら、是
非素敵なリフォームを実現してください。